2026年10月20日 12:00
AIブラウザで機密情報窃取のリスクを検証
3行まとめ
- •ワシントン大学がAIブラウザ7種を検証
- •メールやネットバンキング情報が窃取され得る
- •Web操作を代行するAIの新たな弱点
詳細
背景
米ワシントン大学の研究者らが、論文「Agentic Browsers and the Same-Origin Policy」を発表した。対象は、AIエージェントがユーザーに代わってWeb操作を行う「AIブラウザ」である。ChatGPT Atlasをはじめとする製品が登場し、メールの確認や予約、ネットバンキングの操作まで任せる使い方が広がっている。一方で、ログイン済みのサービスが開いたまま別の作業をさせる場面も多く、安全性の検証が求められていた。
内容
論文は、メールやネットバンキングなどの機密情報が、悪意あるサイトに窃取されるリスクを検証した研究報告である。従来のブラウザは、あるサイトのスクリプトが別のサイトのデータを読み取れないようにする「同一オリジン・ポリシー」という仕組みで利用者を守ってきた。AIブラウザでは、エージェントが複数のサイトをまたいで閲覧・操作するため、この境界が守られない恐れがある。記事は、ChatGPT Atlasなど7種のAIブラウザを対象にデータ窃取を検証したと伝えている。
今後の影響
AIブラウザを業務に導入する企業は、ログイン状態のまま別作業をAIに任せる運用のリスクを見直す必要がある。ネットバンキングや社内システムなど機密性の高いサービスは、AIブラウザの利用中は切り離すといった運用ルールの整備が課題となる。
なぜ重要か
AIブラウザは業務での導入が進むが、ログイン中の機密情報が窃取され得ることが研究で示された。利用ルールやセキュリティ対策を見直す判断材料になる。
元記事を読む — ITmedia AI+