2026年10月15日 13:58
リコー、日本語特化のMoE型LMMを開発
3行まとめ
- •リコーがMoE型LMM「リコーLMM_35B-A3B」を開発
- •Alibaba CloudのQwen3.6-35B-A3Bがベース
- •11月からオンプレLLMスターターキットに搭載
詳細
背景
リコーは、画像とテキストなど複数の情報を扱えるマルチモーダル大規模言語モデル(LMM)「リコーLMM_35B-A3B」を開発した。企業が自社環境でLLMを運用するオンプレミス需要に向け、日本語での推論能力を強化したモデルを自社で用意する取り組みの一環となる。
内容
同モデルは、Alibaba Cloudが開発・提供するMoE(Mixture of Experts、複数の専門家モデルを切り替えて使う構造)採用の「Qwen3.6-35B-A3B」をベースにしている。総パラメータ数は約350億で、モデル名の「A3B」は推論時に動作するパラメータが約30億であることを示す。リコー独自の強化学習とカリキュラム学習(易しい課題から段階的に難しい課題へ学ばせる手法)を活用し、日本語でのリーズニング(論理的な推論)性能を高めている。
今後の展開
同モデルは11月から順次「RICOH オンプレLLMスターターキット」に搭載される。社内データを外部に出さずにLLMを使いたい企業にとって、日本語性能を高めた選択肢が増える。
なぜ重要か
日本語推論に強化した国産ベースのMoE型LMMがオンプレ向けに提供され、機密データを社外に出せない企業のAI導入選択肢が広がるため。
元記事を読む — AI Watch