2026年9月15日 13:56
マクニカ×Elith、Edge AIで特殊詐欺電話検知
3行まとめ
- •マクニカとElithが実証実験実施
- •Edge AIで特殊詐欺電話を検知
- •BroadcomのNPU搭載ボードで検証
詳細
背景
特殊詐欺による被害が全国で後を絶たない中、通信事業者や半導体メーカー各社は、電話回線を通過する音声をAIでリアルタイムに解析し、詐欺の兆候を自動検知する技術の開発を進めている。半導体商社のマクニカと、AI開発を手がけるElithは、通話音声からリスクを判定するEdge AI技術の実証実験を共同で実施した。
内容
今回の実証実験では、Broadcom製のNPU(AIの学習済みモデルによる推論処理に特化したプロセッサ)を搭載したPON MAC SoC評価ボードを活用し、通話音声をクラウドに送信せず端末側で処理するリアルタイム推論評価環境を構築した。検証の結果、特殊詐欺電話かどうかの判定精度が90%以上に達することが確認された。端末側で処理を完結させるEdge AI方式のため、通信遅延を抑えられるほか、音声データを外部に送信しない分プライバシー面でも優位性があるとみられる。
今後の影響
今回の成果を通信機器メーカーや通信事業者が製品・サービスへ組み込めば、電話回線の設備側で詐欺電話を自動検知・警告する仕組みの実用化が進む可能性がある。高齢者を中心に被害が続く特殊詐欺対策として、通信インフラレベルでの防止策という新たな選択肢が広がることが見込まれる。
なぜ重要か
通信インフラ側で特殊詐欺電話を自動検知できれば、高齢者を中心とした被害の未然防止策の選択肢が広がる可能性がある。
元記事を読む — AI Watch