2026年7月5日 18:02
ハリウッドがSeedance禁止求めつつ内部使用
Hollywood wants Seedance banned and reportedly also wants to keep using it
3行まとめ
- •MPAがByteDanceに初の停止命令を送付
- •AI生成のブラッド・ピット動画が発端
- •スタジオは内部でSeedanceを使用継続
詳細
背景
ByteDanceが開発したAI動画生成ツール「Seedance」が、ハリウッドで複雑な論争を引き起こしている。AI生成のブラッド・ピットとトム・クルーズが登場するバイラル動画がSNSで拡散されたことを受け、米映画協会(MPA)はAI企業に対して初となる侵害停止命令(cease-and-desist)をByteDanceに送付した。
実態
しかし内情は表向きと大きく異なる。「シンプソンズ」のアニメーションプロデューサーであるジョエル・クワハラ氏は、スタジオ側が「聞かない・言わない(don't ask, don't tell)」原則のもとSeedanceを業務に密かに使い続けていると明かした。公式には禁止を求めながら、非公式には積極的に活用するという二重基準が業界内に広がっている。
今後の影響
ハリウッドのこうした二重基準は、業界全体のAI政策論議に影を落としている。著作権保護を訴えるMPAが実際には加盟スタジオのSeedance使用を黙認しているという構図は、AI規制の実効性に疑問を投げかけている。コスト削減や制作効率化というビジネス上の要請と、クリエイターの権利保護という価値観の対立が、業界の一貫した対応を難しくしている。
なぜ重要か
MPA初のAI企業への停止命令が発出される一方、スタジオは内部で同ツールを使用。AI規制をめぐる業界の二重基準が明らかになった。
元記事を読む — The Decoder