2026年7月29日 04:12
AnthropicのMythos、耐量子暗号に脆弱性発見
Anthropic says its Mythos model found vulnerabilities in cryptographic algorithms that secure the internet
3行まとめ
- •AnthropicのMythosが暗号脆弱性発見
- •耐量子暗号HAWKへの新攻撃を60時間で発見
- •現行システムへの影響はないが将来に警鐘
詳細
背景
Anthropicは自社のAIモデルをセキュリティ研究に活用する取り組みを進めており、その一環として研究用モデル「Claude Mythos Preview」を暗号解析に投入した。今回の検証では、HAWKと呼ばれる耐量子計算機時代を見据えた署名方式が対象となった。HAWKは人間の暗号研究者によって2年以上にわたりレビューされてきた比較的新しい暗号アルゴリズムで、既存の攻撃手法に対する耐性が慎重に検討されてきた経緯がある。
内容
Mythosは60時間、API利用コストにして約10万ドル(約1500万円)という短時間かつ低コストで、HAWKに対する既存の攻撃を上回る新たな攻撃手法を発見した。人間の専門家が2年以上かけて見つけられなかった弱点を、AIモデルが数日程度で特定した形となる。Anthropicによれば、今回発見された脆弱性は現在稼働中のシステムやサービスに直接的な影響を及ぼすものではないとされている。
今後の影響
ただし今回の結果は、AIがインターネットセキュリティを支える暗号技術の前提そのものを揺るがしかねない可能性を示す事例として注目される。今後、AIモデルを用いた暗号解析が暗号設計や標準化プロセスに組み込まれる動きが加速する可能性があり、防御側・攻撃側双方でのAI活用が暗号研究のあり方を変えていくとみられる。
なぜ重要か
AIが人間専門家が2年見逃した暗号の弱点を60時間で発見、セキュリティ前提を揺るがす可能性を示した。
元記事を読む — The Decoder